- 2007年4月 6日 01:31
- 猫
3月19日、コケちゃんが退院。しかし、それから症状がぶり返したり、いろいろあったのです・・・。
今、すべてが終わった今、取りあえず振り返ってみます。
3月19日、コケ退院 。ラキサトーンという毛玉吐きの薬をもらう。
3月26日 病院へ行き薬をもらう。 この間、食事もちゃんと取り、経過順調。
3月30日 再びエサや水を口にしなくなる。
4月1日 再入院。体重をはかったら、2.9キロになっていた。(;_;)やせちゃったよ、4キロあったのに、コケちゃん・・・。
4月2日 検査の結果、白血病ウイルス、エイズ等は大丈夫だったそう。ひとまず、ほっ。エサが食べれて元気になれば退院してもいいけれど、また繰り返すようなことがあれば内視鏡検査だと言われる。
4月3日 午前中、病院から電話があり、「食べたものを全部吐いてしまうので、午後、内視鏡検査をすることにした」と電話がある。
4時、病院に行くと、さっそく内視鏡検査の結果を告げられる。
十二指腸に赤い潰瘍が。吐いている原因もこれらしい。
が、その他に胃底部に、筋模様の引っ掻き傷のようなものが!!
先生も見たこともないような傷だそう。「変なものを食べたか」とか、「小さい頃胃を切ったことがあるか」と聞かれたが、全く心当たりなし・・・。
本当に、びっくりするくらいの、くっきりはっきりの傷だった。胃の中に手を入れて引っ掻いたかのような傷である。何だろう?
胃の細胞の検査結果は二週間くらいかかるそうだ。
しかし、エサを食べなかったり吐いたりする原因は十二指腸の潰瘍だとほぼ特定出来るとのこと。もう、その治療を始めたとお医者さんに言われて、少しだけほっとする。
コケちゃんは麻酔からさめたてで、ぼっとしてウトウトしていた。
この時点では、あと二三日で退院出来ると、疑いなく信じていた・・・。
4月4日 夫と二人で午前中にコケに面会。
夫はやはり、内視鏡検査の胃の写真を見て驚く。
タオルにくるまれてお医者さんに運ばれて来たコケを抱っこして「コケちゃん」と呼びかけると、ニャ〜、と言って、わりと元気に反応する。
4月5日 午前中に医者から電話があり、エサをまた吐いたという。また、採血して血液検査をしたところ、赤血球が標準値よりがたっと減っているという。この状態は、身体の中で出血しているか、骨髄が血液を作れない状態になっているかどちらかだという。しかし、出血しているにしては、吐瀉物にも血液が混じっていないし、お腹も腫れていない。骨髄の異常の場合は、こんなに急激に数値が落ちることはないはず、と、お医者さんも困惑気味。
慌てて夫と様子を見に行くと、個室の診療代の上で、コケちゃんが酸素マスクを口にあてて、息も荒い様子だったので、少々取り乱して泣いてしまったりした。(ワタシがですが)
でも、「コケちゃん」と呼びかけると、「ニャ〜」と返す元気はあった。身体はぐったりしていたが・・・。
3階の処置室から一階へとエレベーターでお医者さんと一緒に降りる時、夫が「コケちゃん、がんばれ」と頭を撫でながら声をかけたが、ぐったりして身体が伸びている。初めてイヤ〜な予感が頭を過る。
これから輸血処置をするそうだ。
いやいや、まさか、と、嫌な予感を頭で否定しつつ、空元気で午後の仕事を乗り切り、仕事が終わった後、即、病院に電話をかける。
「頭が上がるくらいの元気が出てきました」とのこと。ほっと胸をなで下ろす。
しかし、午後5時頃、病院から電話があり、「また貧血で倒れてしまった」という。夫と二人でかけつけると、またコケちゃんは処置室の中。
もう意識がなくて、呼びかけても撫でてあげても反応ナシ。
心電図が不規則なのが素人目でもわかる。
もう、自分で呼吸が出来ず、呼吸が止まった時には薬を入れて回復させて、口から酸素吸入器に繋いでいる。
もう、涙が止まらない。どうすればいいんだろうか。どうしようもないのだ。
お医者さんに「長丁場ですから」と言われて、一旦家に帰り、夕飯を食べかけていると、また電話が。
コケちゃんが心臓マッサージを受けて、危篤状態だという。
ワタシはみっともないくらい目が真っ赤で、もうこれ以上人前で取り乱すのも情けない。夫1人に頼んで、家ではお通夜用(笑)に、宅配ピザとビールの用意をする。
三十分くらいして、大きな段ボール箱に入ったコケちゃんと、段ボールの上に、百合の花束を載せて、夫が帰宅。コケちゃんの棺である。
「花は獣医さんがくれたの?」と聞くと、夫が自分で花屋で買ったらしい。花を買うなんて、生まれて初めてじゃないですか、ワタシはもらったことないですよ?(笑)
コケちゃんがいつも座っていた椅子に、コケちゃんの毛や匂いのついた座布団をのせて、コケちゃんの入った段ボール箱を置いて、お通夜をする。
コケちゃんは、死んでしまったけれど、まだ毛がつややかで、軟らかくて、撫でてあげると、いまにも「ニャ〜」と言って立ち上がりそうなくらい。
冷たくなったコケちゃんを撫でながら、夫と二人でコケに話しかける。
コケちゃん、私たち夫婦の結婚3年目に我が家に迷い込んできたコケちゃん、今まで14年間、本当にどうもありがとう。子供のいない私たちには、アナタが本当に子供でした。
猫は最近は長生きで、17歳くらいまで生きるっていうから、キミもあと3,4年は元気でいられると思っていたけれど、少しばかり早死にしちゃったよね。
最後の時を病院で迎えたのも少し可哀想だったね。家で、お気に入りの座布団の上で静かに迎えられれば良かったのに。最後まで、点滴とか輸血とか、痛い思いをさせてごめんなさい。
キミの一生が幸せだったのか・・・。
それだけが気掛かりです。
幸せってなんだっけ?
そういうことから考え始めると、とめどもないですけど。
私たちは、14年間、疑いなく、コケちゃんに幸せにしてもらいました。
アナタに出会ったことを、どんなに感謝しても感謝しきれません。
ありがとう!
コケちゃん!