銅版画
道具百科
D.刷りに使う道具
フェルト
プレス機ローラーと鉄板の上に挟んで使います。これは厚手のフエルトですが、薄手の「ラシャ」というものもあります。ラシャは3枚重ねて使います。
刷る時はこのように反対側にはね上げて使う
シャルボネール社 チューブタイプのインク
フランスはシャルボネール社のインク。少々お値段が張りますが、色インクの発色の良さが特徴です。赤や青系の色味が大変豊富で、国産のインクではない色味があります。粘りがあり、油膜が残りやすいインクです。
シャルボネール社 缶の黒インク
黒インクだけでエッチング用、エングレーヴィング用など何種類もあります。この写真は「55985」と言って、最も黒が強く青みがかかったものです。他にはF66という少し赤みのある黒インクもよく使われています。
春蔵インク チューブタイプのインク
以前は文房堂社製のチューブインクの中身を作っていたメーカー・春蔵インクですが、独立して自社のメーカーとして販売しています。(現在の文房堂インクの中身はクサカベ社だそうです)粘りはないけれどコシがあり、拭き取りやすいインクです。
ヘラ
インクを練るためのヘラ
プレートオイル
シャルボネール社のプレートオイル。インクが固い時に少量混ぜます。ほんの一滴でかなりゆるくなるので、一個購入すると一生持ちます。(写真のプレートオイルも年季が入ってますw) メゾチントで冬場に刷りが悪い時は、このプレートオイルでなく「馬油」を米粒1つ分ほど混ぜると刷りが良くなります。
リノリウム版。
カッターで小さく切って、インクを版に詰めるのに使います。少量のインクを混色するときも使えて便利です。
寒冷紗
インクの荒拭きに使います。
人絹
インクの仕上げ拭きに使います。
ビニール
湿した紙を包むためのビニール。厚手のゴミ袋を裂いて使っています。
糊
雁皮刷りを刷るときは糊が必要。やまと糊を使います。ボンドを混ぜるとアルシュで雁皮刷りをする時失敗がなくなります。
刷毛
雁皮刷りで糊を塗るのに使います。
水張りテープ
作品をパネルに貼るのに使います。
パネル
作品を水張りするためのパネル。5ミリ位の板を使います。