2002年1月

発表会を前にして、どうにもこうにもスランプ気味。ためしに録音して聴いた自分の音があんまりなのでショックを受ける。

1月12日。発表会のリハーサルで「弓ビブラート」がかかりまくり、大焦り。あがるまい、と思うより、あがっちゃってもちゃんと弾けるようにしておくのがポイントね。(爆)

1月20日。発表会本番。場所は戸塚・女性フォーラム。200人収容の良く響くホールである。詳細はこちらを読んでいただきたい。さんざんな結果であった。

2002年2月

やっと腰をすえて第4巻のレッスンをする。

2月25日、ザイツの2曲目に入る。このころから、「ポジションエチュード」というものを練習しはじめる。最初に習うのは第3ポジション。お化けの出そうな音を出す。

2002年3月

3月25日、ザイツの3曲目に入る。2ページ目に重音が地獄のように続く難曲だ。

どうしても重音の時右手に力が入りすぎて「ぎこぎこ」と音を出してしまう。「力を抜け」と先生に百回は言われた。

2002年4月

4月22日、「ビバルディのAmol」第1楽章に突入。みんな知ってる超有名曲なだけに、自分の実力が良くわかる・・・。

2002年5月

「ビバルディのAmol」第1楽章をひたすら弾く。あれほどポジションエチュードをやったのに、自分の音痴が嘆かわしく、たいへん難航する。音痴以外にも、右手の技術=移弦の下手くそさ加減にも泣けてくる。しかし、ようやくこの曲からビブラートの練習が始まった。嬉しいぞ!でも、ちゃんと曲に入れられるようになるにはまだ当分かかりそうである。

2002年6月

だいぶ3ポジションに慣れてきた。「ビバルディのAmol」第1楽章の出だしの3ポジションの部分など、聴くに堪えない音痴だったのだが、ちょっとマシになってきた・・・・ような気がする。

6月17日、一応第1楽章は卒業して、第3楽章に入る。この曲では新しい事が2つも出てくるのだ。まずフラジオレット。そして第2ポジション。

フラジオレットというのは弦のちょうど真ん中を軽く触れて弾き、笛のような倍音を出す技術であるが、ちょっとコツが必要だ。練習で怪奇な音を出しまくり、ますます猫に嫌われる。

そして、第2ポジション。全く音符と指使いが頭の中で一致しないため、再び音痴な音出しまくり。特に第3ポジション→第2ポジション→第1ポジション、のような下降ポジション移動が全く安定せず、この部分だけ何度も練習し、自分で自分の出した音に気分が悪くなる。偶数ポジションというのは奇数ポジション(1、3、5など)に比べて難しいらしい。確かに難しい!

2002年7月

前月までの個展ラッシュが終わったので、仕事はちょっと一休み。少しはバイオリンの練習もはかどる・・・・はず?

Amol3楽章は、中間部分にに大変難しい分散和音とポジション移動の嵐がある。左手、指が動きを覚えてくれるまでに一ヶ月かかる。左手がやっと覚えてくれても、今度は右手の移弦が「ぐきぐき」という音を出すので、情けない。特にG線の音出しがひどく下手くそだ。移弦下手に効く薬はないものであろうか。

3楽章の一番最後の二分音符にビブラートをかけろ、と先生に命じられ、はりきって左手を「ぷるぷる」させたら、先生に大爆笑されてしまった。「それじゃまるで、地震計の針ですよ〜〜。」とほほ。まだまだビブラート、先は長いぞ〜。

2002年8月

あいかわらずビブラートかからず。

Amol3楽章、分散和音のところ、相変わらず下手くそだ。移弦の時に力が入りすぎているのか抜けすぎているのか、どっちかだろう。先生には「弓を親指と人差し指だけで持て」とか「中指を上げて弾いてみよ」とか弓のバランスだけで力を入れずに弾く練習を命じられる。

8月19日、先生に「分散和音の部分だけこれからも毎日1回練習してくださいね」とクギをさされつつ、Amol3楽章はおめこぼしとなった。結局全くビブラートもかからない美しくないAmolになっちゃった。ビブラートと移弦。keroの課題である。

しかし、ここに来てついにバイオリンを始めた時の第1目標・バッハのドッペルに突入する。ここで習うのは第2バイオリン。やっとここまで来たんだなあと、ちょっとうるうるする。(T.T)出だしの部分だけ、ゆっくりテンポで先生の第1バイオリンと合わせて弾く。非常に楽しい。

8月25日、「横浜でバイオリン」の、あっこさんのオフ会へ行く。参加した方々のバイオリンへの愛情と、表現する意欲がひしひしと感じられ、大変刺激を受ける。二次会では中華街で楽しく会食。使っている教本を見せあったり、楽器や弓の話で盛り上がる。

2002年9月

ビブラート、3の指(薬指)だけなんとか「それらしい」動きが出来るようになってくる。でも、規則的にフルフルさせないと、美しい音のうねりにならないのだ。難しい〜。それに、まだかからない指が残り3本もあるゾ。

お盆休みにひたすらこればっかり弾いていたドッペル、練習の甲斐あってか1ページずつサクサク進むので嬉しい。やっぱり憧れの曲だと違うものである。ビバルディAmolよりドッペルの方が簡単に思えるのは単に練習量の差であろう。ゲンキンなkeroである。

しかし、やっぱり課題は移弦。ドッペルにはG線→E線とかE線→G線のような、2、3本線をまたいでの移弦ジャンプが沢山出てくる。先生に、意識しすぎて移弦で降りる時に肘を上げすぎていることを指摘される。肘をあんまり上げすぎると音が汚くなるそうな。そう言われて、先月全然弾けなかったAmol3楽章の分散和音のところを弾いてみたら、アラ不思議。ちょっとはまともに弾けるではないか!

バイオリンというものは微妙な感覚が大事なものなんだなあ〜と改めて認識。子供の頃から習っていないと難しい、と言われるゆえんであろう。まあ、残る人生、気長に練習しよっと。

2002年10月

10月7日、先生の第1バイオリンと合わせてドッペルを通して弾く。めでたく合格となり、第4巻終了。

さて、ここで先生、「もしドッペルが好きなら第1バイオリンと第2楽章もやってみましょうか?第3楽章はちょっと速いテンポで難しいので今は無理かもしれませんが・・。第2楽章までなら、サードポジションまでで弾けますよ。」わたしはドッペルの第2楽章がそれはもう大好きなので、是非にとお願いし、ここで突然鈴木第5巻の最後に出ている第1楽章第1バイオリンをレッスンすることになる。もっとも、第2バイオリンと音型などは似ているので弾きやすそう。

そしてそのあとは、あの、美しい第2楽章が弾けるのだ。むふふ・・・。

しかし良く考えてみると第2楽章はスローな曲だから、ビブラートがかからないとサマにならないような気がする。あわててさぼりがちだったビブラートの練習を再開する。

2002年11月

ドッペル第1楽章の第1バイオリン。頑張ってなんとか暗譜で弾けるようになる。が、はっと気づくと第2バイオリンの方をすっかり忘れてしまっていることに気づく。第2バイオリンの暗譜、せっかくお盆の間がんばったのに〜。(^^;)第1バイオリンと第2バイオリン、音型が似ているだけに混乱するのである。

11月18日、第1バイオリンめでたく卒業。先生には「毎日どちらのパートも一回ずつ練習して、忘れないようにしてくださいね。どちらも暗譜で弾けるように。」とクギをさされる。ホントに両方のパートを同時に暗譜できるんだろうか。我が身の記憶力の減退に情けなくなる。小さい頃習ったピアノの曲なんてすぐに覚えられたものなんだけどなあ〜。トシかしら。トホホである。

ここでドッペルでも私の大好きな第2楽章の練習に入る。この曲だけはビブラートをかけて美しく歌いたいぞ!今のところ、ビブラートをかけない方がよっぽど美しい音なのがちと情けないのだが。曲に入れていかないと結局練習をさぼりがちなので、この際がんばろうと決心する。こんな名曲をビブラートの練習に使ってバッハ様になんとも申し訳ないことなのだが・・・。

2002年12月

ドッペル第2楽章の第1バイオリンをひたすら練習しつつ、長い音符に密かにビブラートを入れてみる。先生「。。。あら、もしかしてビブラート入れてたの?」(◎_◎)ぐわーん。やっぱりビブラート、道のりはまだまだ長いようである。

第二楽章はスローでゆったりしてて流れるような曲なのだが、こういう曲こそ、音程の微妙な取り方とか、右手の柔らかさが要求される。keroみたいな無粋な女にはやっぱり色気が足りないぞ。もっと歌わなくっちゃ、ハーモニカで吹いたみたいな第二楽章になってしまいそうである。思えばアタシはカラオケでも「色気がない歌い方だ」と人に爆笑されること暫しなのであった。

12月前半は個展のため忙しく、楽器に触れない日が多かった。レッスンもお休みしたりしてしまったり。さらにその後は忘年会ラッシュと、大人の楽器習得はまことに時間の捻出が一苦労である。

思えば今年は夏からず〜っとドッペル漬けの日々だった。来年はもうちょっと、余裕をもって、音楽的に弾けるようになるといいな♪