- 2009年5月17日 07:38
- 展覧会
横浜そごう美術館でやっている川上澄生展、見てきました!!
川上澄生美術館が鹿沼市にあるのですが、実は横浜生まれの方だったのですね。
宇都宮で英語の先生をやりながら、大正・昭和と、創作版画運動にかかわった版画家です。
・・・・なーんて、アトリエで話をしていたら、「創作版画運動ってなんじゃ?」という質問が出ました。
と言うわけでプチ講義はじめまーす♪
日本でも西洋でも、版画は昔は立派な印刷技術。
効率的に印刷するために、絵師さん・彫師さん・刷師さんに別れて作業していました。
たとえば、浮世絵で「写楽」とか「北斎」と言う場合、絵師さんのことを指しています。
彼らの描いた絵をもとに、職人の彫師さんが版木を彫り、刷師さん(摺師さん)がバレンで印刷していたわけです。
西洋でも同じですが、中にはレンブラントのように、自分でも好きで実際に銅版にエッチングやドライポイントを使って版を作った方もいます。
ただ、基本的に分業体制。原画の大量印刷。これが、従来の版画のイメージでした。
明治時代に起こった「創作版画運動」。
これは、「自分の制作の表現の1つとして版画を制作する」というものです。
要は、「自分で絵を考え、自分で版をつくり、自分で刷る」ということなのですが、肝心なのは、絵筆を使って油絵を描くのと全く同じように、表現技法として版画を作ることなのです。
違いをお分かり頂けましたでしょうか〜〜♪
さて、川上澄生展、見ごたえのあるものでしたが、お土産コーナーにある川上澄生とらむぷ繪にかなりそそられました!(^o^)
クラブは日本的、スペードは中国的、ダイヤは近東的、ハートは南蛮的、って感じにデザインされています!
Amazonでも売っているので、興味のある方は見て下さいね〜〜♪
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