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銅版画

銅版画の技法 補足編

銅版画の技法を「直接法」「間接法」の二つに整理してみました。前ページは良く知られている5つの技法について概要を説明しましたが、こちらは腐蝕の小技など細かい技法についても書かれていますので、上級者向き?かもしれません。

銅版画の技法

直接法 間接法
工具を使って、直接銅版を彫る。力加減や工具の種類によって、濃淡を加減する。
(使用する工具)
腐蝕液を使って、腐蝕の時間差によって濃淡を加減する。
(使用する防触剤)
作る人の「力加減」で、太い線、細い線、明るい調子、暗い調子などを彫り分けます。故に、工具と、工具の研ぎが大切です 線や調子の強弱は、力加減、筆圧などは全く関係ありません。すべて腐蝕液につける「時間差」で調節します。故に、腐蝕液につける時に、どのようにして腐蝕する所と、腐蝕しない所の差をつけるか、がミソ。防触剤の種類が重要です。
ドライポイント
ポイント

メゾチント
ベルソー(ロッカー)、ルーレット、ハーフトーンコーム(版を黒く目立てする)
スクレッパー(版を削る)、バニッシャー(版を磨く)


●エングレーヴィング
ビュラン


応用編として
○サルファチント(銅版の上で硫黄を燃やし、ケロイド状にする技法)
なども直接法の仲間に入る
エッチング
ハードグランド

アクアチント
松脂
応用編として
○スピットバイト・アクアチント(松脂をまいた銅版に腐蝕液をたらす)
○部分的に松脂をまく、荒く砕いた松脂をまく
○松脂をまいて、部分的に加熱する

ディープエッチング
黒ニス(止めニス)

ソフトグランド
ソフトグランド

応用編として
○鉛筆エッチング(ソフトグランドを塗った銅版にトレーシングペーパーを当ててその上から線を描く)
○サンドペーパー・アクアチント(グランドにサンドペーパーをプレスして調子を出す)


シュガー・アクアチント
砂糖の飽和溶液で描いた部分を液体ハードグランドで反転させる

●腐蝕のその他の技法
マジックインク
クレヨン
ダーマトグラフ

応用編として
○版面に弱い油分を与えて弱い硝酸につける
○わざと弱い防触剤を使ってマチエールを作る
etc.



次のページから、個々の技法について、制作過程を追いながら詳しく説明します。